あなたは上司の評価が低くありませんか?
同期に出世で遅れていませんか?
それは自分の能力が低いから、実力が足りないからだと思っていませんか?
能力や実力はもちろん大切ですが、それ以外の要因もあるんです。それは人間の脳が起こす勘違い。
ある程度の規模の企業になると、細かな人事制度が作られ、制度にもとづき評価されます。完全歩合制の方は異なりますが、多くの日本人はこの制度にもとづき評価され、給料やボーナスが決まります。でも、最後は「人」が評価を下します。
あなたの周りでこんなことはありませんか?
・出世が遅い
・ボーナスが低い
・上司や先輩に信頼されない(気がする)
もし業績が同じなのに評価が違うのであれば、それは「脳が起こす勘違い」が引き起こしているのかも知れません。ベストセラーの「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」を参考に考えていきます。
このブログは以下のような内容を述べています。
・「勘違いさせる力(錯覚資産)」が何かわかる
・リーマンが「勘違いさせる力(錯覚資産)」を貯金すべき理由が分かる
出世できない、信頼されないのは「実力」が無いからとは限らない
例えば、新卒の若者2人が同じ部署に配属されたとします。ここではAさん、Bさんと呼ぶ異にします。
Bさん→地方国立大学卒、真面目だけが取り柄で地味
このどちがら上司から評価されると思いますか?考えてみてください。
多くの人はAさんと回答したはずです。
明るい性格で、東大卒の幹部候補。そりゃ上司だって評価したくなります。
でもちょっと待ってください。ここに「Aさんの実力となる指標」何かありましたか?
そうです、一切ありません。
業績や仕事ぶりなどは一切なく、分かっているのは「卒業した大学」と「簡単な性格」の2つだけ。でもなぜあなたは、Aさんの方が上司に評価されていると感じたのでしょうか?それは「勘違いさせる力」が働いているからです。
勘違いさせる力(錯覚資産)
ここでは「東大卒」が勘違いさせる力として、大きく働いています。僕は地方大学を卒業していますが、東大卒と言われるとこんなイメージを持ちます。
・頭がキレる、回転が速い
・Aさんの前では、下手な発言はできない
そして、Aさんの上司も、僕と同様に東大卒でない場合はこんなことを考えるはずです。
・会社が幹部候補生として期待している
・下手な評価はつけられない
・性格も明るくて問題ない
・Bさんには悪いが、Aさんの方を評価する
もちろん、極端な例ですが、ありえない話ではないと思います。もちろん、この「東大卒」のラベルが効果を発揮するのは、せいぜい新卒~2年目くらいまででしょう。それ以降は、業績で評価されるはずです。
「東大卒」のように、聞くだけで「こいつは優秀かも」と思わせる「勘違いさせる力」を本書は心理学を用いて紹介しています。そのうち、1つが「ハロー効果」です。
ハロー効果
1つのプラスの属性値に引っ張られて、他の属性値も底上げされてしまう現象。マイナスのハロー効果もある点に注意。(「人生は、運よりも実力よりも、『考える力』で決まっている」より)
まさに「東大卒」というラベルが新卒にあれば、仕事もできそうとプラスに働きやすい要因の一つです。
余談ですが、僕が新卒で配属された部署は、「旧帝大」「早慶上智」を卒業した先輩が多く、「地方大学」を卒業した僕は、肩身が狭かったです。そして、上司は高卒で入社してたたき上げで出世した方でした。そりゃ、自分が行ってない大学で、学歴がある人がいれば、評価したくなります。僕がパッとしない人間だったこともあり、今思えば「ハロー効果」がめちゃくちゃマイナスに働いていました。地味でコツコツ信頼を積み重ねるタイプなこともあり、上司の信頼を勝ち取るまでの時間は苦痛で仕方がなかった。。。(笑)
リーマンが「勘違いさせる力(錯覚資産)」を貯金したら圧倒的有利
ここまでで勘違いさせる力が大切なことをご理解いただいたと思います。もちろん、勘違いさせるだけでなく、業績を上げる「実力」を高めることもめちゃくちゃ重要です。(そのために僕はブログ書いてますw)
ただ、大切なことは「実力のある人」が必ずしも評価されないことです。
それは「実力のある人」よりも、「勘違いさせる力」がある人の方が、仕事を任されやすく、結果として『実力のある人』になりやすいという事実です。
僕の考えるリーマンが貯金すべき勘違いさせる力は以下になります。
・初めての成功事例を作る(社内に知られやすい)
・資格を取る(TOEIC高得点取得とか分かりやすい)
これらの「勘違いさせる力」を本書では「錯覚資産」と呼んでいますが、これらの錯覚資産を貯金していくと
・初めての成功事例を作る→社内から頼られる
・資格を取る→業務外でも頑張ってる
このような「ハロー効果」により新しい仕事が得られ、結果として「実力」がついていくわけです。
ちなみに、本書を知るきっかけになったのはのは、イシコさん(@newsalaryman_21)の「商社マンの僕がTOEIC900点を目指すべきだと繰り返す理由とは?」こちらのブログです。
https://www.ishico.biz/entry/toeic900business
僕が今所属する会社は、日経企業であり、TOEIC900点取得すれば、最高のハッタリをかますことができます。これまでTOEICの勉強が長続きしていませんが、#イシコチャレンジ2019が開催され、Twitterで盛り上がっていることもあり、便乗して獲得目指します。
(英語関連記事は結果がでたら書きます)
まとめ
リーマンが「勘違いさせる力(錯覚資産)」を貯金したら、圧倒的に有利になることをお分かりいただけたでしょうか?この「錯覚資産」の考え方って、金持ち父さんのいう「ラットレース」に近いと思うんです。(資産という言葉に引っ張られすぎw)
よく「何か1つでも強い分野を作ると有利」とか言われたりしますが、これも同じです。なんでもいいので「錯覚資産」を作ってしまえば、あとは相手が勝手に勘違いして評価してくれます。遊んでないで、とっとと勉強しましょう!(自分への言い聞かせw)