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【書評】勝ち続ける意志力(世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」)読書レビュー

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「勝ち続ける意志力」ってどんな本?

 

このブログでは、勝ち続ける意志力(世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」)について、読書レビューを紹介していきます。

 

著者は日本で初めてプロ・ゲーマーになった梅原大吾さん。

書籍では、ゲームで世界一になった経緯や、勝ち続けるためのマインド、挫折や再起するまでについて、梅原大吾さんがどんな人生を送ってきたか、障壁を乗り越えるためにどんな努力をしてきたかについて、細かく書いてあります。

 

僕はゲームを一切やりませんが、めちゃくちゃ参考になりました。

 

特に仕事でも、スポーツでもなんでもいいので、

「何か目標がある人」

「漠然と成し遂げたいことがある人」

にとっては、最高の良書ではないか。

 

特にチャレンジする前のマインドを整えるためには、必読の一冊です。

 


「勝ち新規追加続ける意志力」の概要紹介

著者はプロ・ゲーマーの梅原大吾さん

「勝ち続ける意志力」の著者は、日本で初めてゲームを仕事にした『プロ・ゲーマー』である梅原大吾さん。

本書には、梅原さんがプロ・ゲーマーになるまでの葛藤や、仕事にするまでのゲームとの向き合い方が書かれています。

著者は日本で初めてプロ・ゲーマーとなった梅原大吾さん

1981年生まれ。日本人で初めてプロになった格闘ゲーマー。

1998年に世界一の称号を獲得。一時ゲームから離れ、麻雀の世界でもトッププロ間近となる。

2010年4月にアメリカの企業とスポンサー契約を結びプロ・ゲーマーとなる。

「勝ち続ける意志力」には、梅原さんのマインドがぎっしり

「勝ち続ける意志力」には、梅原さんとゲームとの向き合い方がぎっしり書かれてる。

  • 父親から「何か1つ頑張りなさい」と言われゲームに打ち込む
  • 周りはスポーツや勉強をしているので次第に孤立
  • そんな環境の中で毎日数時間ゲームに費やし17歳で世界大会優勝
  • しかしゲームの先に何かがあるわけでもなく未来が見えずゲームから離れる
  • 勝負事の世界で生きるため麻雀を選択。雀荘で働きつつプロを目指す
  • 3年間毎日10時間以上を麻雀に費やしトッププロと渡り合えるまでになるも、麻雀に未来を見いだせず離れる

ゲームにしても、麻雀にしても、どちらも向き合うマインドがすごい。

ゲームは遊びでやるものでないと、離れてからは全く触らない。

 

麻雀は雀荘で働きつつ、上手な人の後ろに1日隣で立って対戦を観戦し、戦い方を学び家に帰ってからは趣味レーションを毎日行う。

 

良く「あるビジネスの成功者が、ほかのビジネスをやっても成功する」と言われるが、まさにこれ。

何か新しいことを始めたり、取り組む際にここまで自分の時間の全てを費やし、「本気」で取り組む人は、どれだけいるだろうか。

 

そして1回勝つだけではく、勝ち続けるのがどれほど難しいか。

仕事でも、副業でも、どうやって付き合えばいいか、その1つの答えが分かる一冊です。


 

「勝ち続ける意志力」の構成は?ポイントは?

「勝ち続ける意志力」の構成は?

「勝ち続ける意志力」の構成がこちら。

※()は、各章の一言コメント。

第1章 そして、世界1になった
(小学生でゲームをはじめ、17歳でプロ・ゲーマ―になるまでの道のり)

第2章 99.9%の人は勝ち続けられない
(プロ・ゲーマーとして勝ち続けるために行ったこと)

第3書 ゲームと絶望と麻雀と介護
(ゲームに絶望し、麻雀や介護の職業を経ての気付き)

第4章 目標と目的は違う
(目標と目的の違いや、目標を達成するための努力方法)

第5章 ゲームに感謝
(プロ契約の流れやゲームに対する想い)

 

ざっくり言えば、前半部分では世界一のプロ・ゲーマーになるためにやったこと、後半には挫折と再起にあたっての考え方が書いています。

 

心に残った「勝ち続ける意志力」の3つのフレーズ

目標と目的の違い

 持続可能な努力にはのためには、目標はあくまで目標で、目的と混同してはいけないということを知る必要がある。

~中略~

(ゲームの)大会というのは、日々の練習を楽しんでいる人間、自分の成長を追求している人間が、遊びというか、お披露目の感覚で出るものではないだろうか。大会における勝利は目標のひとつとしてはいいかもしれないが、目的であってはいけない。

そのことに気づいてからようやく、勝つことより成長し続けることを目的と考えるようになった。

 

ゲームは何のためにやるのか。梅原さんは当初、周囲を圧倒する努力をおこなっているがゆえに、「負けることを許さない」試合を行ってきた。

そして試合前には追い込んで練習し、食事や睡眠を削って取り組んだ結果、試合当日は落ち着いて試合ができず負けてしまう。

 

そんな経験から、「大会における勝利は目標のひとつとしてはいいかもしれないが、目的であってはいけない。」と考えるように。

 

このフレーズに僕は心が震えました。

このブログは当初、副業のために作りだしたけど、収益はほとんどなし。

収益欲しさに広告を貼ればはるほど、見苦しいブログになる。

 

これはブログの目的を「副業のための収益発生」としていたから。

でも何のために副業をやっているかと言えば、「副業をやることで人生をより充実させたいから」

 

そのためには、金銭的に満足をすることは1つの目標ではあるが、それ以上に日々成長し続けることの方が、より充実させられるのではないか。

この気付きは、ほんとに大きかったです。

 

楽な道はない

 険しい道を歩むことは、誰にでもできることではないと分かっている。だからごく普通の人でも取り組めるアドバイスはないかと思想にふけったこともある。

いくつかは思いついた。だけど、それがすべて嘘だと即座に思い直してしまう自分がいる。楽をして、安易な道で大きな何かをつかむことなどできないのは、この身をもって知り尽くしているからだ。

~中略~

何かを成し遂げるのに楽な道があるなんて、それこそ空前絶後の才能を持つ稀人以外には語ることができない。

 

  • 年収が1,000万以上欲しい
  • 副業で収入を得たい
  • 出世競争に負けたくない

 

こうした成し遂げたいことがある人は、多いのではないでしょうか。

そのうち、険しい道の覚悟を持って歩けている人は、どのくらいいるのだろうか。

 

一度ビジネスで成功した経験のある人は、何をやっても成功する。

 

こんなことを言われることがありますが、それは険しい道を歩く覚悟を持っているからではないか。

一方で覚悟を持って取り組む人は少ない。だからこそ覚悟を持って突き進める人にとって、挑戦は負けいないブルーオーシャンになっている。

 

そう思わずにはいられない一節でした。

 

夢がなくても

 夢を持つことができなかった僕は、自分が歩む道を選択する過程がどうであれ、大切なのは目の前のことに全力を傾けるかどうかだと思っている。

~中略~

何よりもゲームが好きな僕が、結局は「ゲームじゃなくてもいい」と言い出せていしまう。裏を返して考えると、最初はそれほど好きではない仕事でも、一生懸命打ち込んでいくことで好きなれる可能性はあるということだ。

あるいは仕事そのものとは別のところに幸せを見つける人もいるだろう。

だから、夢や希望がなかったとしても、まずは目の前にあることに、とことん向き合ってみるのも悪くないと思う。

 

梅原さんは世界一になってからも、ゲームに絶望し、ゲームから離れる経験をしている。

そんな世界チャンピオンでも、ゲームにこだわらなくてもいいと言う。

 

一方でゲームから離れた梅原さんが麻雀に移れば、3年間ものあいだ毎日雀荘で10時間以上働き、プロを含め対戦し、帰宅後にも戦略を考えるために趣味レーションをする。

結果として、プロのトップとも互角に戦えるスキルが身に付く。

 

こうした経験があるからこそ、たとえ夢や希望がなくても目の前のことに向き合うのは悪くない。こうしたメッセージに繋がっている。

 

僕も人生で成し遂げたい夢があるわけじゃない。

きっと多くの人たちもそう。だからこそ、今目の前のことに黙々と打ち込んでみる。

 

人生がいつも順風満帆に過ぎている人なんていない。

だから悩んだら、悩んだら目の前のことに、ただただ打ち込む。

 

この考えは、これからも大切にしていきたい。